-2024年1月18日更新-
はじめに
まず、免許を持っているみなさんならもうご存知だと思いますが、緊急車両は最優先されます。
例えこちらが青信号でも緊急車両がきたら、交差点手前で待ちます。既に交差点していた場合には速やかに交差点から出て、安全な位置で緊急車両に道を譲ります。
しかし、普段から緊急車両の意識が薄れている方は危険を引き起こしてしまう可能性があります。
まずはこちらの動画をご覧ください
危うく追突事故に!?青信号でも油断禁物!
下記動画は千葉県市川市を走行中に起きたヒヤリハットです。
こんなこともあるんだと知って頂き、今後ご自身でも気をつけられるように参考にして頂けますと幸いです。
危なくトラックが乗用車に追突するところでした。
このように、交差点が青信号でも前走車が急に止まることがあります。みなさんも気をつけましょう。今回のヒヤリ地点は千葉県市川市の【稲荷木二丁目交差点】でした。
緊急車両とは
緊急車両(きんきゅうしゃりょう)とは、緊急の用務に際して、道路における優先的な通行あるいは道路の優先的利用ができるよう指定され、許可されている車両のことをいう。
Wikipediaより
どんな緊急車両があるの?
基本的によく知られているのは、救急車/パトカー/消防車/血液運搬用などがあります。逆にこれら以外はほとんど見る機会がないと思います。私はみたことがありませんが、珍しいものだと原子力防災対策車や電波監視用自動車というものもあるようです。
千葉県の緊急車両一覧はこちら(pdfファイル)
緊急自動車の警光灯は赤色
(緊急自動車)
国土交通省 (リンク先はPDFファイル)
第 231条 緊急自動車に備える警光灯の色 明るさ サイレンの音量 車体の塗色に関し
保安基準第 条第1項及び第2項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とす49
る。
一 警光灯は、前方300mの距離から点灯を確認できる赤色のものであること。この場合において、警光灯と連動して作動する赤色の灯火は、この基準に適合するものとす
る。
緊急車両に関する道路交通法
第四十条 交差点又はその附近において、緊急自動車が接近してきたときは、路面電車は交差点を避けて、車両(緊急自動車を除く。以下この条において同じ。)は交差点を避け、かつ、道路の左側(一方通行となつている道路においてその左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げることとなる場合にあつては、道路の右側。次項において同じ。)に寄つて一時停止しなければならない。
2 前項以外の場所において、緊急自動車が接近してきたときは、車両は、道路の左側に寄つて、これに進路を譲らなければならない。
上記の通り、例え青信号でも緊急車両が優先されます。
★交差点とその近く
交差点を避け、道路の左側に寄って一時停止が必要
ということになります。基本的には左側によりますが、場合によっては右側に寄って道を譲ることもあります。どちらにしても一時停止が必要です
★交差点でも交差点付近でもない場所
道路の左側に寄って緊急自動車に進路を譲る
となっています。こちらも場合によっては右側に寄ることもありますが、一時停止の義務はないようです。
緊急車両の走行妨害をしたら罰金はいくら?
まず、緊急車妨害等違反と本線車道緊急車妨害違反というものがあります。
どちらも罰金はほぼ同じです。
緊急車妨害等違反とは
緊急車両がサイレンを鳴らした(緊急走行)状態で自車に近づいてきた時、道路交通法第40条に基づき、交差点を避け、道路の左側に寄り緊急車両に道を譲らなければなりません。守らなかった場合には緊急車妨害等違反行為=交通違反となります。
以下罰金
大型車 | 7,000円 |
普通車 | 6,000円 |
二輪車 | 6,000円 |
小型特殊車 | 5,000円 |
原付車 | 5,000円 |
本線車道緊急車妨害違反とは
緊急車両がサイレンを鳴らした(緊急走行)状態で、出入りの為に一般道や高速道路の本線に合流または車線変更をしようとした時、その進行を妨害する違反行為。
以下罰金
大型車 | 7,000円 |
普通車 | 6,000円 |
二輪車 | 6,000円 |
小型特殊車 | 5,000円 |
原付車 | ー |
緊急車両の正しい避け方
基本的に、道路の左側に寄って緊急車両が通れるように対処します。ただし、複数車線走行時、高速道路時、車の配置具合によって対応を変えることもあります。ここでは正しい避け方、間違えた避け方等を紹介します。
基本は左側に避ける
歩行者や自転車等に気をつけて左に寄り、緊急車両が通りやすいスペースを確保します。
狭い道で気をつけるポイント
左に寄って避ける目的は、緊急車両を通して先に行かせる為です。つまり緊急車両が通れるスペースを確保する事が大前提と考えた方が良いでしょう。
狭い道では避ける位置のタイミングが重要になってきます。
狭い道でただ左に避けるだけだと、タイミングによっては画像のようになり、緊急車両が通る事ができません。
周囲の動きをよく観察し、その上で自分がどのように避けるべきかを考えるのが、その時の1番理想の避け方になります。
複数車線の場合
2つのパターンをご紹介します。まず一つ目は、空いている2車線道路での避け方です。
右側が追い越し車線になりますので、左側の走行車線に入り、緊急車両を先に行かせる方法です。
この時の注意点としては、もともと走行車線を走る車とのタイミングが合わず、避ける時に事故の可能性を高めてしまいます⚠️
もう一つの方法は、高速道路などでもよく見かけます。
両端に寄るという方法です。
混雑している場合はこちらの方が素早く譲る事ができます。
この時の注意点は、他の車たちの様子を見ながら避けないと、自分だけ違う避け方をして結局邪魔をしてしまうということになりかねません。
交差点の場合
例え青信号でも交差点には進入せず手前で一時停止をします(緑車)
既に交差点に進入していた場合には、直ちに交差点から出て左側に寄せ一時停止をします。
緊急車両に気づく為の3つのポイント
ここまでは、緊急車両の避け方をご紹介しました。
しかし、いくら避け方を知っていても緊急車両に気付けなければ全く意味がありません。
早めに気付ければその分「どう避けるか」考える猶予ができ、安全に対処することが可能です。
ここでは緊急車両に気付くための3つのポイントをご紹介します。
音で気づく
1番良い方法で、誰にでも簡単にできます。
それは、「窓をほんの少し開ける」ことでサイレンの音の聞こえ方が嘘のように違います。
エアコンをかけてるから窓は開けたくない!という方もいらっしゃると思います。しかし、緊急車両の接近に気づくのが遅くなって危ない状況になってしまうよりは断然おすすめです。ほんの少し窓を開けるだけです。
⚠️音楽を大音量で流していたりイヤホン等していると、気付かない事の方が多いのでご注意ください⚠️
周囲の車の動き方(異変)を感じ取る
緊急車両が近づくとみんな止まったり避けたりという動作になります。
その動作を見逃さないようにすれば緊急車両だと分かってなくても「異変」を感じ取ることができます。自身も気をつけて対処すれば安全に落ち着いて緊急車両をやり過ごせます。
光で気づく
緊急車両の赤い光がお店や他車の窓に反射することで気づける方法です。
シチュエーションとしては夜間帯が多いですが、昼間でも気づける場合もあります。
この光の反射は、緊急車両以外にも安全確認の参考要素として使えることがあります。
【番外編】譲らなくてもいい場合がある!?
緊急走行ではない時、停車時など
基本的には緊急車両が緊急走行をしている場合、道を譲らなければなりません(道路交通法第40条)
しかし道路交通法施行令14条にあるように緊急走行をする時はサイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけなければならないと決まりがあります。つまり赤色灯やサイレンを稼働させていない救急車などは一般車両と同じ扱いとなります。(道路交通法第22条の速度違反取締時にはサイレンは必要なしとされるような例外もあります)
黄色や青色の回転灯の車両の場合
黄色は道路管理やハイウェイパトロールに、青色は防犯のパトロールに、緑色は誘導車や運搬車両に使われます。これらは緊急車両ではない為、譲る必要はありません。しかし譲る必要がないからといって譲らないのではなく、円滑な交通を目指して譲り合いの精神は必要です。
紫色の回転灯もあるようですが、こちらは故障した時に使うもの→停車時に使うものなのでそもそもゆずる必要がありません。
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