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より安全な歩行者優先方法:追突被害の可能性を減らす

はじめに

昨今ではSNS等で横断歩道の歩行者優先が話題になる機会が増えました。

歩行者優先を意識しちゃんと止まる人もいれば、歩行者優先を知ってはいるが止まれないという人も多くいます。その理由の一つに「追突されるのが怖い」が挙げられます。

ではこの追突される可能性を減らせる方法があるとしたら、いかがでしょうか?歩行者優先してくれる人が少しでも増える可能性が期待できます。

本記事では、追突される危険性を減らしつつ歩行者優先ができるような、より安全な歩行者優先方法をお伝えします。

動画で学ぼう!安全に歩行者優先するた為のガイド

歩行者優先させる為に1番重要な事は、安全な方法を知る事です。安全な方法をしれば追突される可能性も減らせます。まずは動画をご覧ください。

安全に歩行者優先させる為の5つの重要ポイント

  • 横断歩道の存在にいち早く気付く
  • 適切な車間距離
  • 適切なスピード
  • より安全な止まり方を知る
  • 停止してから出発するまでに他の安全確認もしておく

この5つがしっかりと技術として身につけば、追突されにくい&より安全な歩行者優先が可能になります

(⚠️追突されない事をお約束できるものではありません)

では各項目ごとに解説します。

ポイント①:横断歩道の存在にいち早く気付くことが最重要

これは動画の中でも説明しているように、早く気づければその分歩行者の早期発見に繋がります。♢マークに気づいた時点から歩行者がいつ飛び出してきても安全に止まる準備を開始する事ができます。

標識と道路表示を見逃さない
道路標識_横断歩道あり
この先に横断歩道があります この先に横断歩道があります この先に横断歩道があります この先に横断歩道があります この先に横断歩道があります

これらは信号のない横断歩道があるという事を認識できます。逆にこれらを認識できないと横断歩道の存在そのものに気づくのが遅くなり、歩行者を危険にさらす恐れがあります。

♢マークはとても良い目印
♢マークから横断歩道までの距離

1つ目の♢から横断歩道まで50m
2つ目の♢から横断歩道まで30m

⚠️ごく稀に♢マークがない(標識だけの)場合があります。
♢だけでなく標識にも十分ご注意ください⚠️

以上のことからわかるように、50m以上手前から横断歩道の存在を知る方法があり、そんな余裕があるのに「止まれませんでした」は言い訳以外のなにものでもありません。しかし止まると追突される危険性があり、追突された自車が歩行者を巻き込んでしまうのでは・・と不安になる方も

ポイント②:適切な車間距離

普段、道路を走行をしていると車間距離はあまり重要視されてない人も多いですが、車間距離はかなり重要です。
動画の中でかなり最初の段階で♢マークが見えています。少なく見積もっても♢マークの30m以上手前です。つまり、車間距離があれば70~80mくらい手前から信号のない横断歩道に気付ける事になります。

また、写真を見て頂くと一目瞭然ですが、車間距離があれば見える景色が広がります。横断歩道周辺の歩行者有無の確認が容易になります。
さらには、前走車が歩行者優先の為に急ブレーキをしても、安全に対処可能です!

車間距離が近すぎると死角が多い
適切な車間距離は死角が少なく見やすい

イラストの黒い部分が緑の車からの死角ですが、2枚を比べると絶賛出来るほどの違いはありません。しかし実際に運転している時の見え方は全然違います
車間距離が近い車は追突を防ぐ為、前走車ばかり見ている事が多く、標識や歩行者等の注意が不十分になります。

ポイント③:適切なスピード

本ページ序盤の動画はドライブレコーダーの映像なので、実際の速度より少し速く見えますが、横断歩道のだいぶ手前から、すぐに止まれるスピードまで徐々に減速しています。

一般道を運転していると、速度超過の人がほとんどです。制限速度+10km/hくらいを平均に走行している方が多いです。しかし、万が一横断歩道に歩行者がいた時、安全に止まる事が難しくなります。
信号のない横断歩道の付近では歩行者の有無が明白でない場合は、いつ歩行者が飛び出してきても停止できる必要があります。制限速度を守ると、より安全に歩行者優先が可能になります。

ポイント④:より安全な止まり方

横断歩道の存在がわかった時点で、
・アクセルを離す
・ブレーキの準備(ブレーキペダルの上に足を乗せ、いつでも踏める状態)
・慣性の法則で進み
・進みながら歩行者の有無などを確認
がおすすめです。慣性の法則で進んでいる間はだんだんと(エンジンブレーキで)減速するのでより安全な速度になります。

あえてブレーキランプを何度か光らせておくと後続車の追突防止につながります(ブレーキペダルをほんの少し踏むだけ)

ポイント⑤:停止してから出発するまでに他の安全確認をしておく

歩行者優先で停止し、出発する時、死角の位置から走ってくる歩行者も稀にいます。筆者も何度か経験しています。そこで、歩行者優先して停止してる間も他の歩行者の有無、死角の目視などしておくと出発時の危険性を大きく減らすのに役立ちます。

安全な方法を知っていれば夜間の見えにくい状態でも歩行者優先できる

次の動画は栃木県で歩行者優先をしている「とまるん@信号のない横断歩道(交通安全)」さんの動画です。事前に減速して歩行者の有無をしっかり確認。その後安全に停止し歩行者優先しています。

本ページ下部にある関連記事「[動画]みんなも止まれる横断歩道!啓発は力なり」で、とまるんさんをより詳しく紹介しています。

こちらは2024年の1月に撮った最新の動画です。約11分の間に4回も歩行者優先しました。
適切なスピード、適切な車間距離があれば夜間の見えにくい場所でも安全に止まれます。

是非みなさんも参考にして、信号のない横断歩道での歩行者優先を実践をお願いいたします。

[おまけ]こんな止まり方は危ない

歩行者優先の方法によっては、逆に事故を招くケースもあります。
ほとんどの場合、後続車の過失が大きいです。
ここではヒヤリとする場面や事故に繋がりやすい止まり方を2つほどご紹介します。

ギリギリで急ブレーキ

こんな止まり方は危険_ギリギリで急ブレーキ編

急ブレーキは後続車に追突される可能性が高くなります。

💡事前に適正なスピードに調整しておく事で改善できます

止まる位置で勘違いさせるケース

こんな止まり方は危険_止まる位置編

こちらのケースも完全に後続車が悪いですが「停車した」と勘違いされる場合があります
💡停車と勘違いされないよう、なるべく中央走行しましょう


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