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ペーパードライバー講習 千葉

くるまのよみもの 〜タイヤに釘!〜

先日、教習中に弊社教習車の左側の後ろタイヤに平ビスが刺さっているのを発見致しました。幸いタイヤの接地面(トレッド面)に刺さっていたので空気漏れもなくまた教習も終盤だった事もありお客様に事情を説明してご自宅までゆっくり自走して頂き質疑応答のあと解散致しました。

その後、いつもお世話になっていますダイハツさんに連絡したところ処置が出来るかどうかは状態を見てみないと分からないので確認しましょうと当日でまたお盆休み前で多忙を極めていらっしゃるのに快諾して頂きました。

ドキドキしながら慎重に走行しダイハツさんへ。

到着した際、店内にはお客様が沢山いらっしゃって案内係の方や営業の方も皆さんお忙しそうでした。

しばし待ってピットクルーの方とご一緒に車両へ向かい状況をお伝えしたあと

刺さったビスの長さはどれくらいかな?

とタイヤからゆっくりゆっくりビスを抜いてくれました。

え?

ん?ビスのネジ部、めっちゃ短い!

とのことで、今回は刺さったビスの長さ(ネジ部分)がタイヤの溝の厚みとタイヤそのものの厚さよりも短かったためにタイヤを貫通していない、補修が要らないとの結果でした。

ホッ!

ただ時々走行した際にグッとタイヤの厚みを越えてタイヤゴムを貫通してしまう場合があるとのことで念の為エアー抜けが無いかのチェックをして頂き今回は無事に不具合がないことがわかりました。

何事もなく良かったです。

弊社では運行前には運行前点検を実施しておりますので、今回はお待ち合わせ場所に向かう移動時か教習中にタイヤにビスが刺さったものと考えられます。

——という事で今回はタイヤに釘やビスが刺さってしまった時の対処法をお伝え致しますね。

今回はいつもと同じ感覚で違和感もなく走行できていましたが、ビスや釘がタイヤに刺さったまま放置しておくのは大変危険な行為です。

普段から丁寧な運転を心がけているドライバーでも、タイヤに関する思わぬトラブルが起きる可能性があります。

路面に落ちていた釘が刺さった場合、正しく対処しなければ重大な事故へと発展してしまう可能性もございます。

その場ですべき対応などについて理解し、慌てず対処できるようにしておきましょう。

◎タイヤに釘やビスが刺さってしまうと車のタイヤは一気に破裂してバースト(破れてパンク)してしまうイメージを持たれていらっしゃる方がいるかも知れませんが直ぐに破裂、バーストすることはあまりありません。

またタイヤに釘などが刺さってしまう確率はどれくらいなのか統計を調べてみましたが見つけることが出来ませんでした。

がJAFのタイヤのパンク比率は全出動件数の中で第2位という結果でした。

そのタイヤパンクの原因で最も多いのが釘やビスによるものとの事。

そうすると、タイヤに釘やビスが刺さりパンクしてしまう件数は相当数あるのは確実という事です。

またタイヤに釘やビスが刺さる原因として、JAFをはじめカー用品店、タイヤショップなどで共通していることが、釘やビスがタイヤに刺さる場合、前輪に刺さるケースはごく稀で、ほとんどが今回のように後輪に刺さっているとのこと。

道路上に横たわった状態で釘などが落ちているので、そこを車が通過する時、最初の前輪が釘を踏みつけ蹴り上げる事になり、その後すぐ後輪に衝突した際、釘の大きさや向きなどによりタイヤに突き刺さるもしくは踏みつけられます。

釘やビスは通常一般住宅や工場などで使用されますが、道路上に釘が散らばる原因として考えられることは、工事関係の車両から落ちるケースでしょうか。

工事現場や解体現場などから産業廃棄物を積載したトラックが幹線道路、バイパス、高速道路を走行中に車の振動や道路の段差などで釘などが荷台からこぼれ落ちたりします。

その落下した釘が道路を走る様々な車両により踏みつけられ、運が悪いと今回のように跳ね上げられてタイヤに刺さってしまいます。

ただ釘は車に踏みつけられてすぐにタイヤに刺さるケースよりも一度道路脇に弾き飛ばされるケースの方が多くその結果、私も経験がありますが道路の端を走るバイクなどがよく釘を踏みつけてパンクしているようです。

釘などがタイヤに刺さってしまった場合の修理に関して、空いてしまった穴の大きさにもよりますが、釘によって開いたタイヤの穴は修理可能である場合が多いようです。

それは釘穴がタイヤの接地面(トレッド面)にできるからです。

接地面はゴムの厚さがトータル2センチ程度はあるので、釘で1か所穴が開いた程度では決定的な損傷とはならず、穴に補修材を埋め込むことでその後も走行することができたりします。

今回の教習車のように接地面(トレッド面)に刺さってしまえば修理対応は可能ですが、もしもタイヤの側面(サイドウォール)に釘が刺さった場合は、側面のゴム厚が薄いためほとんどのケースで修理不可能となりタイヤ交換するしかなくなります。

なお、釘がタイヤの側面に刺さるケースは、走行中に発生することはほとんどないようで、駐車中にイタズラで故意に刺すケースでは無いかと考えられます。

まず、タイヤにもよりますが、タイヤのゴムの厚みはトレッド面(道路に接する面)で20mm前後です。

今回のようにタイヤの厚み以下の短い釘が刺さったときや、多少長い釘でもトレッド面に対して斜めに刺さったときなどは、タイヤゴムを貫通しないのでパンクしません。

また、釘が刺さったように見えても、実はタイヤの溝にはまっているだけというケースもあるようです。

運悪く釘がゴムを貫通してパンクしてしまった場合でも、先にお伝えしましたが車のタイヤは一気に破裂するのではなく、少しずつ空気が抜けていくことが多いです。

釘が刺さった瞬間に車のコントロールが不能になることはあまりないと考えられるので、万が一の場合には焦らずに落ち着いて対応していきましょう。

※下の画像の黄色矢印の黄色丸枠内の小さなツブツブの突起の横列(赤色枠内)を境にして上側がトレッド面(路面との接地面)、下側がサイドウォール面となります。

とはいえタイヤに釘が刺さったままにしていると、バーストやパンクの原因となってしまうことがあります。その場では大きな問題がないように見えても、必ず適切な対処をするようにしましょう。

前述の通り、タイヤに釘が刺さっても、すぐにコントロール不能な状況になることは稀ですが、だからといって何事もなかったかのように放置しておくわけにはいきません。

タイヤに釘が刺さった場合に考えられる対応は次の3パターンです。

❶修理

❷タイヤ交換

❸経過観察

釘やビスがタイヤに刺さってパンクしている場合、下記の条件にあてはまればパンク箇所の修理ができることが多いです。

修理できる条件(普通乗用車の場合)

・トレッド面(路面と接触する面)に穴があいている

・貫通した穴の直径が6mm以下

・穴の数が2個以下

・2つ釘が刺さっている場合、穴と穴との距離が40cm以上

この条件に当てはまっている場合は修理の検討が必要です。

※3ヵ所以上穴があいていたり、トレッド面以外の場所に穴があいていたりするなど、上記条件に当てはまらない場合は修理が不可能なためタイヤ交換が必要です。

また、釘が刺さってもゴムを貫通しておらず、タイヤがパンクしていないときには、経過観察で良いケースがあるようです。

ただし、パンクしていないように見えても少しずつ空気が抜けている場合もあるので、自分で判断せず一度プロに点検を依頼してください。

パンクの修理をするにしても、タイヤ交換をするにしても、まずは釘が刺さった場所から自宅や整備工場、ディーラーなどへ車を移動させなければなりません。

その際にとるべき対処法を解説します。

自走可能な場合

タイヤに釘が刺さってパンクしても、釘が穴を塞いでいて空気がほとんど抜けていないケースなどでは、パンク後もしばらく走行可能なことがあります。また、パンクによって空気圧がゼロになっても一定の距離を走行することができるランフラットタイヤを装着している場合も、そのまま車を走らせることが可能です。

このように、タイヤに釘が刺さっても自走できるときは、釘を抜かずにそのまま車を走らせて最寄りの整備工場やディーラー、カー用品店などへ持ち込みましょう。

ただし、普段と同じ感覚で運転できているように思えても、パンクしていない正常なタイヤに比べて走行性能が低下している状態なので急発進や急ブレーキなどを避け、スピードを出しすぎないように気を付けて運転しましょう。

自走できない場合

釘が刺さってできた穴からどんどん空気が抜けていて、車が傾いたりハンドル操作が上手くできなかったりするといったケースでは、そのまま走行を続けることができません。

安定した走行が不可能だと判断したら、まずは安全に配慮しながら車を停車させましょう。

すぐ近くにパーキングなど退避できるところがあれば、スピードを落として車を移動させてください。パーキングなどへの退避が難しい場合、ハザードランプを点灯させて路肩へ停車させます。

 その後、次のいずれかの方法で対処しましょう。

・スペアタイヤに交換する

・車載のパンク修理キットを使用する

・ロードサービスを呼ぶ

ただし、一般道でなく高速道路でやむを得ず路肩に停車しなければならないときは対応が異なります。まず、高速道路で路肩に停車する場合、車の後方に停止表示版または発炎筒を設置してください。


高速道路上でスペアタイヤに交換したり車載のパンク修理キットを使用して修理したりするのは、危険が伴うため厳禁です。

運転者および同乗者は必ずガードレールの外側などの安全な場所に避難し、道路緊急ダイヤル(#9910)や110番に通報して救援を待ちます。

車にスペアタイヤが積んであり、自分でタイヤ交換可能な状況である場合、パンクしたタイヤをスペアタイヤへ交換します。

ただし、タイヤ交換は慣れていないと時間がかかる上に、正しく作業を行わないと更に危険を伴うのことになりますので普段からタイヤ交換を自分で行っていない人は無理せずに他の方法で対処することをおすすめします。

スペアタイヤとして標準タイヤを装備している一部の車種を除き、スペアタイヤの主流は応急用のタイヤです。

あくまでも一時的に使用するタイヤなので、標準タイヤのように長い期間使い続けることはできません。

一般的にスペアタイヤの走行可能な距離は100km以内と言われています。

スペアタイヤは一時的な使用に留め、できるだけ早く標準タイヤへ交換するようにしましょう。

近年、スペアタイヤの代わりに応急処置用のパンク修理キットが装備されている車が多くなりました。

パンク修理キットがある場合は、キットを使用してパンク箇所を修理することで一時的な走行が可能です。

ただし、次のような状態だとキットを使用してパンク修理をすることができないため、他の方法で対処する必要があります。

パンク修理キットで修理できない例

・トレッド面以外が損傷している

・損傷の大きさが4mm以上

・2ヵ所以上の損傷がある

・タイヤがホイールから外れている

・ホイールにも損傷がある

・修理剤の使用期限が切れている

釘が刺さっているのが1ヵ所だけで、穴があまり大きくないときには、パンク修理キットを使用することができると考えましょう。

パンク修理キットには、修理剤とコンプレッサー(空気入れ)が入っており、修理剤で穴をふさいで、コンプレッサーで空気圧を調整します。

パンク修理キットの使い方はキットによって異なるので、必ず取扱説明書を確認しながら作業をするようにしてください。この際、刺さった釘を抜いてはいけないので注意しましょう。

車載のパンク修理キットはあくまでも応急処置用なので、そのまま使用し続けることはできません。使用後はできるだけ速やかにきちんとした修理またはタイヤ交換を行ってください。

また、パンク修理キットで応急処置をしたタイヤは、本格的なパンク修理の際に修理剤を取り除く工賃がかかって費用が高額になってしまったり、そもそも修理剤の影響でタイヤの内部がダメージを受けるなどしてパンク修理不可能な状態になってしまったりすることがあります。パンク修理キットは、このデメリットも考慮した上で使用を検討しましょう。

自分でスペアタイヤに交換したり、パンク修理キットを使用して応急処置をしたりすることに不安があるときは、無理をせずにJAFや任意保険のロードサービスを呼んでください。また、前述の通りパンク修理キットを使用すると、本格的な修理ができなくなる可能性があるといったデメリットもあるので、自分で作業ができる人でもロードサービスを呼んだ方が良いケースもあるでしょう。

例えば、JAFのロードサービスを利用して、パンクしたタイヤをスペアタイヤへ交換してもらう場合、JAF会員なら1本まで無料で依頼することができます。JAFの会員でない人も、料金を支払えば利用することができるので、いざというときのために覚えておいてください。

意保険のロードサービスの内容は保険によって異なるので、一度契約している保険の内容を確認しておきましょう。また、任意保険の見直しをするときは、ロードサービスの内容も比較することをおすすめします

釘が刺さってパンクする以外にも、タイヤに関するトラブルにはさまざまなものがあります。パンク以外の代表的なタイヤのトラブルの例は、空気圧が不足した状態で高速走行したときに起きやすい「スタンディングウェーブ現象」や、溝の減ったタイヤで濡れた路面を走行したときに起きやすい「ハイドロプレーニング現象」などです。

例えば、スタンディングウェーブ現象は、タイヤのバーストを引き起こす原因でもあり、重大な事故に繋がる危険性があります。

こういったトラブルを防止するためには、普段からタイヤの点検を心がけることが大切です。最低でも月に1回は空気圧の測定を行い、適正な値になっていないときは空気を入れて調整しましょう。

また、タイヤの損傷や摩耗も確認し、劣化状況によってはタイヤ交換を検討する必要があります。タイヤの交換にはお金がかかりますが、寿命を迎えたタイヤを使い続けるのは非常に危険なので、然るべき時期に必ず交換してください。

長々と記載してしまいましたがこの記事では、タイヤに釘が刺さったときの対処法をご紹介しました。

もしもタイヤに釘などが刺さった直後はそのまま走行を続けられることもありますが、放置せずに然るべき対応をしてくださいね。

また、タイヤに釘などが刺さったときに限らず、普段からタイヤの点検をすることは非常に重要です。

特に、タイヤが寿命を迎えていると、タイヤ本来の性能を発揮することができないだけでなく、バーストなどのトラブルに繋がる危険もあります。日常的にタイヤの点検を行い、タイヤが寿命を迎えたら必ずタイヤ交換を行ってください。

以上、インストラクター新納(ニコニコ😆ニーノ)でした。

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